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ロンドン16日目(前) 教会へ

ぐっすり眠って起きたら、朝から雨が降っていた。
午後からは晴れの予報だし、宿題をやるのにはちょうど良いかもしれない。
朝ご飯を食べて、せっせと英文を考えた。
前夜私よりも遅く帰って来たLは、私よりさらに1時間以上遅く起きてきて、
ホストマザーとなにやらおしゃべりした様子。
急にホストマザーが私の部屋に来て、
「Lと一緒にこれから教会に行くんだけど、一緒に行かない?」
と。

ええ!?教会?日曜…てことはミサか…?
ホストマザーは元々敬虔なカトリック信者で、先週の日曜日の朝もミサに行っていたし、
そういうものがある、というのは知っていた。
(アメリカのヒューストンで日曜日の朝、みんながぞろぞろと教会に向かっていた様子は、
 上手く言えないけれど、全く違う文化を見せつけられた気がして、衝撃的だった。)
ディナーの時も、何かにつけて彼女の宗教のお話を聞かされていたので、
一瞬抵抗はあったものの、
興味の方が勝ち、行ってみることに。

比較的近所にある教会(徒歩で10分くらいだろうか。)に、
雨上がり、今にも降ってきそうな空の下、三人で小走りで向かった。
近所の教会だと侮るなかれ、中はかなり広い教会だった。
思っていたものと全然違った!凄く大きい。
そして、こんなに信者がいるのか!と驚くくらい、
結構ぎっしり集まっていた。

ヨーロッパに住んでいれば、私のような無神論者の方が少ないのかもしれない。
(私は無神論者…なのだろうか。あまり深く考えたことがない。)
Lもカトリック信者だそうだ。(一見したところ、敬虔な、という訳ではなさそうだけれど。)
ミサの終わりのほうで、パンとお水?(聖体とぶどう酒?)が配られて、
ホストマザーは私には何も言わなかったけれど、
(当然私は受け取りに行かないし)
Lは凄く不思議な顔をして、「Akiはなんで行かなかったの?」と後で聞かれた。
「私はカトリックじゃないからだよ」と言ったものの、やはり不思議そうで、
「日本にはカトリック信者はいないの?」と。

そうか。Lにとっては私が日本人の平均、てことになってるのか。
「あまり多くはないと思うけれど、日本にも居るよ」と曖昧な答えをしておいた。
(いや、多分そんな感じで間違っていないんだよね…?)

そんなわけで初めてミサに参加したのだけれど、
元々の基礎知識が全くない(登場人物がまるで分からない)上に、全部が英語なので、
何がなにやらさっぱり、という感じだった。というのが正直なところ。

しかし異国の地で、まさかこんな体験をするとは思いもしなかった。
実に貴重な体験だった。

後半へ続く

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