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2018秋ロンドン旅行5日目-1 予定変更

7時起床。
昨夜、昨日閉まっていたお店Snowden Floodのインスタを見ていたら、更新されていた。
それは、「ようやく会場の展示が完了しました」みたいな内容で、
会場?展示?と遡って読んでみると、気になるワードがあった。
どうやら「COUNTRY LIVING magazine」という雑誌が主催している「London Christmas Fair」というイベントに出展するらしい。
さらにそのワードを検索していくと、そのイベントがまさに今日11月7日からスタートするようだった。
場所は「BDC」
そのイベントのサイトを見ても、そうとしか書かれていない。
BDCってなんだよ?と更に検索すると、Angelにある「Business Design Centre」という展示場のことだった。
今日は私の旅の実質最終日で、旦那サンに頼まれた買い物もまだ全然終わっていない。
だけど、せっかくこの期間にしかないイベントがあるなら、しかも雑貨系のイベントで、
バイヤー向けじゃなく、一般の人も入れるなら、どうしても行ってみたくなった。
前日までだったら前売り券(£15)も買えたらしいけれど、昨夜はまだ少し迷いがあったのだ。

朝ご飯を食べて、今日もまたボイラーの修理に来るっぽいので、
ひととおりの荷物を片付けて、スーツケースにも一応鍵を掛けて、いそいそと家を出た。

会場はAngelの駅から近かった。
Angel…前回パディントンの映画を観た街だ。

電車を降りて少し歩くとすぐに会場は見付かった。しかし建物のまわりをぐるっと270度回ったところに入口がある、と書かれていた。
予想どおり、まあまあの人が入場待ちで並んでいた。自分より10歳から20歳くらい上の年代の女性ばっかり。
会場は、ビッグサイトとかに比べると全然小さい。
東京蚤の市をやってる京王閣くらい?
テーマはクリスマスらしく、こってりクリスマスマーケットっぽい雰囲気のお店の中に、そういう色は一切出していない感じのお店も混ざっていた。(掃除機や浄水器売ってるようなブースとかもあったし。)
中に入ってすぐに、可愛い小皿を発見!
盃よりはひとまわりもふたまわりも大きいけれど、ボウルというには小さい。
フチに小鳥が三羽。内側に小鳥の足跡が描かれていた。
なにこれ、可愛い!
ヤバい。なんかたいへんなところに来てしまったかもしれない!
他にもクリスマスオーナメントも可愛くて、いきなり購入してしまった。

売っていたのは、割と年配のご夫婦で奥様が店主のようだった。
こういう、量販店では買えないような、ここでしか買えないようなものが欲しい。
それを見付けるのが旅の醍醐味だと思うッ。
と、多少鼻息荒くなりながら、瞳孔もきっと完全に開いた状態で、
そのうち、ここって全部現金払いなんじゃね?と少し冷静になった。
元々現金はそんなに持ち合わせていない。
そして、冷静になってじっくり見ていくと、そんなにどれもこれも、どストライクなわけではないこともわかった。
あぶないあぶない。

一旦ざーっと会場の奥まで見て、一段高いところから会場全体を見てみた。
(会場は不思議な作りだった。1階は吹き抜けになっていて、2階は回廊のようになっている。1階はウェディングケーキのように、二段になっていた。)

ところで、地図とか無いのかしら。
きょろきょろしていたら、近くにいたご婦人が地図のようなものを持っていらしたので、
「それ、どこでもらえます?」と聞いてみたら、入口のところで配っていましたよ、と教えてくださった。
入口まで戻ったらあっさり地図をもらえた。ていうか何故、入場の時に私は受け取っていないのか…。

そして、お目当てのSnowden Floodを見付けた。
先ほどはその隣の通路を通ったので、気付かなかったのだ。
以前も一度お話したことがある、インスタでもおなじみのデザイナーさんだった。
そして、ああ、間違いない、私が欲しかったものたちだった。
ちょうど他にお客さんも居なかったので、デザイナーさんもすぐに話しかけてくださった。
このイベント来たことあるの?
と聞かれて、いや昨日知ったし、と思っていたら、彼女自身もこういうイベントに出るのは初めてなんだそうだ。
それで、実は昨日お店に行ったんだけど。と話してみた。昨日あの場所で、どうしても悲しくて気が済まなくて、実はFacebookから「明日は開いてますか?」というメッセージを送ったのだ。
それで、そのあとお店のインスタを辿ってこのイベントのことを知って今日ここに来たんだ、と。
そうしたら、凄く驚いて、それから物凄く謝られて。
日曜日からずっとこのイベントの準備をされていたらしい。
彼女は店主であり、デザイナーでもあり、他のデザイナーさんのものも扱っているけれど、一人でイベントの準備まで…さぞかし大変だっただろうと思う。
昨日諦めずにしつこく調べて、ここに来られて良かった。
インスタでチェックしていた新商品も見られた。
私は彼女の描くロンドンが凄く好きなのだ。するとこう教えてくださった。
以前アメリカに住んでいた時もそうだったけど、その場所を象徴している商品(いわゆる土産物)って素敵なデザインのものがなくて、
だったら自分で作ってみようと思った、と。
ああ、もう本当にありがとう。
私の好きなロンドンが最高なカタチでデザインされていて、本当に感謝しかない。
以前、購入したプリントはリビングに飾っているんだけど、その写真を彼女に見せたら、凄く喜んでくれた。
そして、あなたは本当にロンドンが好きなのね?と。

ちなみにこれ、地図の右側のBattersea Powerstationの絵が、2016年の夏に購入したもの。

それにしても、昨日のCharlene Mullenと言い、Rob Lyanと言い、古くはTea Palaceと言い、最近比較的小さめの個人でやられているようなお店がどんどん無くなって、オンラインショップだけになっているので、私はそれが凄く悲しい。
と、思ったらここも例外ではなかった。
まだ不確かだけど、と前置きをしつつ、来年の3月頃にはお店を閉めるのだと言う。
マジですか…。
きっかけはお店のテナントの契約更新と、テナント料が上がることらしいけれど、お店を一人で運営するのは大変で、それよりももう少しデザインの方に力を注ぎたいのだそうだ。
それはもうごもっともで、ぐうの音も出ない。

私は私で、これから新しい仕事が始まるところで、次はいつロンドンに来られるのかわからない、ということを話した。
先のことはお互い分からないけれど、またすぐに会えますように。
とにかく私は今日ここに来られたことが嬉しくて、一緒に写真を撮ってもらった。
そしたら彼女も、インスタストーリーに載せてもいい?と、彼女のiPhoneでも一緒に撮った。
(その夜、私に”best customer”というタグを付けて載せてくれていた!)

商品をラッピングしてもらっている間、他のお店も見てきた。
ポーランド食器もあったけれど、それは今度(いつかわからないけれど)ポーランドに行った時に買うことにする。
ナチュラルな素材で作った石鹸を購入。写真を撮っても良い?と聞くと、勿論、と。
そして、「訊いてくれてありがとう!」と。
先ほどのSnowden Floodの彼女も、写真を撮らせてと頼んでいた他のお客さんにやはり、訊いてくれてありがとう、と言っていた。
勝手に写真を撮られるのがあまり好きじゃない、と。

石鹸のお店の店員さんはわざわざ、写り込まないように隠れてくれていた。

お昼の時間だけど、特に食べたいものが見付からなくて、暖かい紅茶を飲んだ。
こういう時、ひとりだと席を確保するのが難しいんだけど、思いきって空いた席にコートを置いて、隣の席の人に、ちょっと見ててもらって良い?とお願いした。
(その後私も、別の人にお願いされた。)

一周してSnowden Floodに戻ったら、「日本の綺麗な包装とは比べものにならないけれど、飛行機に乗せても大丈夫なように、しっかり包装しておいたから!」と、昨日閉まっていた方のOXOの紙袋に入れて渡してくれた。

出口付近で、アンティークっぽいお店を見付けて、珍しく惹かれて入ってみてしばらく悩んだ。
小さめのワイングラス。
よく見ないとわからないけれど、うっすら色がついていて5色あった。
けれど、食器ばっかり持って帰るのが心配なので、パス。(あと値段的にも)
それから、素敵な水彩画を見付けて思わず立ち止まる。
白樺の森の雪景色に犬が2,3匹描かれている。
店主はおじいさん。この方が一枚一枚描かれているとのこと。
綺麗な色使い。そして全てが手書き。なのにこの価格…。犬…。
じーっと見ていたら、「あなたも犬を飼っているの?」と。犬を飼っている人がよく立ち止まって見ていくらしい。
気持ちは分かる。
小さいサイズのものを1枚頂いた。額に入れられていて£65。
旅の思い出がカタチになって増えていく。

続く

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