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2017セブ島旅行 2日目 ボホール島へ

4:45頃起床。
昨夜、父親がエアコンが寒いというので、消して寝たら案の定暑かった。

本日はボホール島へ。
5:30頃、Aのお父さんの車に乗せてもらって、港まで。
渋滞を考慮して早めに出発。
昨夜と同じく、外は真っ暗でよく見えない。
途中、フィリピンではおなじみのファストフード店Jollibeeのドライブスルーに寄ってもらって、朝食のサンドイッチとコーヒーを購入。
ボホール島まではボート(…とAは言うけれど、小さめな客船ていう印象。ボート、と言われるとどうしても手こぎ的なやつを想像してしまう。)でセブ島から約2時間。
セブ島のガイドブックで紹介されていることが多いんだけど、セブ島もボホール島もビサヤ諸島の中の一つらしい。
ちなみに空港があるのはマクタン島。マクタン島とセブ島の間には橋があって簡単に行き来できるので、違う島に渡った感は全然無かったんだけど。

港に着いて、Aがあらかじめ予約してくれていたボートのチケットを発券して、港の使用料を現金で支払い。
入口では空港と同じように、手荷物のX線検査があった。

ボートの出発時間は7時。
それまでベンチに座って、Jollibeeで買ったサンドイッチを頂く。
Aが「サンドイッチ」と言って注文してたので、いわゆるサンドイッチを想像していたら、ちょっと違った。
ふわふわもっちりの、ほんのり甘いパンケーキに、目玉焼きとベーコンがサンドされてて、雰囲気的には、マックグリドルっぽい。
マックグリドルは私には甘すぎて、ちょっと苦手なんだけど、Jollibeeのはほんのりの甘さでなんとも美味しい。
ただしかなりもっちりしてるので、コーヒーは必須!
それから、全身にくまなく日焼け止めを塗って、虫除けグッズなども持って、船内へ。

ボートの予約時、二種類の席があって、私たちは船内の席を予約してもらったんだけど、席は指定席だった。
(ちなみにもう一方は、外の席。少し安いけど、日差しが強いので、炎天下二時間はきついだろう、ということでパス。)
二時間の内、半分以上は睡眠。いかんせん4時間くらいしか寝てなくて眠い。
で、やけにゆっくり進んでるなあ…と思ったら、機械のトラブルか何かで、少しスローダウンしてる、とのことだった。
ボートは5人並びの席になっていて、我々4人の隣には韓国の若い男の子が、彼の前に彼と一緒に来ていた日本人の女の子が座っていた。
私は途中まで気付いていなかったんだけど、両親が喋っている日本語に韓国の男の子が反応したらしく、その子、日本の女の子に教わりながら一生懸命日本語で話してくれていたみたい。
2人とも英語を勉強しにセブ島に来ているらしい。
凄く感じの良い2人で、ほっこりした。
異国の地で、また別の異国の人との交流があるって、海外旅行の醍醐味だと思う。
彼らに私たちの関係を聞かれて、Aは私の英語の先生で、と紹介したら、凄く驚いていた。
そりゃそうだ、娘の英語の先生の家に娘の両親まで一緒に来てる、なんて、一体どんな関係?て感じだ。
そういう意味で、やっぱり私にとってAは、勿論英語の先生でもあるんだけど、それ以上に大切なお友達だ。
日本に居ても友達を作るのがあまり上手でなくて、友達自体そんなに多くないのに、海外に、何度も会いに行きたくなる友達が居る、って、凄いことだ。
海外に友達が居る、てのが凄いんじゃなくて、言葉が違う国で、こんなに気が合う人に出会えた、ていうのがとんでもなくありがたいことだと思う。

ボホール島に着いてからは、Aが予約してくれていたレンタカー+ドライバーさんと合流。
フィリピンでは(セブでは?)、レンタカーは運転手付きが一般的らしい。確かに、地元の人でないと運転は難しいと思う。
MT車が多いらしいし、ナビも無いし。
車はトヨタのViosという真っ赤なMT車だった。日本では見ない車。
(後で調べたら東南アジア専売で、ベースは昔売ってたPlatzらしい、とか、Vitzと同じプラットフォームのセダンだ、とか。)
島に到着した途端、たくさんの人が空港みたいに、紙に名前を書いて送迎していて、タクシーやジープニーなどの呼び込みも凄くて、観光地!て感じ。

ドライバーさんは寡黙そうな男性で、英語は通じないっぽい。
Aはローカルの言葉で、行き先を伝えたりしている様子だった。

まずは、最初の目的地、ターシャ(メガネザル)の居る森へ。
入園料を払って、注意事項を説明される。
ターシャは絶滅が危惧される夜行性の小さな猿で、世界最小級の霊長類らしい。
絶対に大きな声は出さないように、
カメラのフラッシュは使わないように、
順路に沿ってまわるように、ということだった。
現地スタッフの方は、私服なので一見ではスタッフとは分からないんだけど、
ターシャが居るポイントにいらっしゃって、案内してくださる。
そのおかげで、普通だったら通り過ぎるような場所でも見付けることができた。
「見付けることができた」と言うくらい、本当に小さくてびっくり。

人間の片手におさまるくらいの大きさしかない、物凄く小さな小さな猿。
メガネザルというだけあって、とても大きくてくりっとした目が特徴的だけれど、小さな手も印象的だった。

落ちないように、ぎゅっと木を掴んでいる手。

日差しはじりじり暑くて、でもじめっとはしていなくて、森の中は気持ち良い。
昨日離陸前には雪が降ってたとか、もう思い出せないくらいだ。

続いては、再び30分強、車で移動して、少し早いけれど、昼食の場所へ。
ロボック川という川に浮かんだレストラン。
着いた時、既に待ってる観光客がたくさん居て、これは入れるのかしら…?と心配になったんだけど、
こちらもあらかじめAが予約してくれていたらしい。
というか正確には、Aが受付をしようとしたら、受付の人曰く、「ドライバーさんと来たのなら、その人が予約してくれてるかも」とのことだった。
なんとも気の利いたサービスだ。

というわけで、受付を済ませたら整理番号をもらって、その番号が呼ばれるまでしばし待つ。
料金は一人450ペソ。日本円で1,000円強。
土曜日だし凄く混んでいたけれど、実際に待ったのは10分くらいかな。いざ乗船。

人数を告げるとすぐに席を案内してくださった場所は、一番端のテーブル。
景色も良い感じ。
料理はフィリピン料理のブッフェスタイルで、アイスティーは飲み放題。その他の飲み物は別料金でその都度払うシステムだった。
冷たくて美味しいアイスティーなんだけど、なんと加糖だった…。これには母も私もびっくり。
外国旅行に行って何が困るって、母のように普段ジュースを飲まない人だ。
ジュースは飲まない、お酒も飲まない、かといってお水も滅多に飲まない。基本はお茶(勿論無糖)。ていう人は、こういう時結構困るかも。

フローティングレストラン、と聞いてたし、お料理を取って食べている間もそのままだったんだけど、しばらくしたら船が進み始めた!
え。ちょっと待って。さっき払った料金って、クルーズ代のみ?ランチは別だよね??
と思って改めてAに確認したら、ランチ・クルーズ込みの値段なんだって。びっくり。
日本だと余裕で倍以上はしそうなんだけど…。

ブッフェは最初はめちゃ混んでて、あまりゆっくり見られなかったんだけど、
食べ始めてしばらくしたら、凄く空いてた。こういう時焦っては駄目ですな。
料理名が全然分からないんだけど、鶏の唐揚げや、海草の酢の物、ビーフン、ココナッツミルクとタピオカなど。
それからバナナ(多分未熟な青いバナナを煮たものだと思う。リンゴみたいな風味と食感だった。)、スイカ、パイナップルを。

スイカはまあまあだったけど(まあ元々そんなに好んで食べないんだけど)、パイナップルがめちゃ美味しくて感動!

船はジャングルクルーズのように、森の中を進む。

ミュージシャンの人が各船に乗ってるみたいで、私たちの船には、アコースティックギターで有名な洋楽を歌うシンガーの人が歌ってくれていた。
私でも知ってるようなビートルズなども。凄く良い声の男性で、他のお客さんからリクエストされたりしていた。
(それにすぐ即興で応えられるって凄い…。)
屋根があるので、じりじりとした太陽にやられることはなく、風が心地良くて、最高。
途中、霧雨のような雨も降ったけれど、曇るほどではなくて、涼しくて気持ち良かった。
地元の子供たちが木に登ってその上から飛び込んで遊んでいる光景も。
今まで私が見た、どこの国とも違う雰囲気で、凄く新鮮だった。
ちなみにこのクルーズ、夜もあるんだって。
Aも夜は体験したことないらしいんだけど、夜は夜で良いんだろうなあ。

再び車に乗って移動。満腹で、車の中は涼しくて、お昼寝しろと言わんばかり。
後で思い出したんだけど、実は朝、船に酔わないように、と酔い止め薬を飲んだので、そのせいで大変眠かった。
以前も経験ありだけど、酔い止め薬の威力は凄い。

一時間弱くらいで、念願の世界遺産チョコレートヒルズに到着!
近付いている道中から、すでにぽこぽこした山が見えてきて、なんとも不思議な感じ。
100段以上ある階段を上がると、展望台があるらしいんだけど、父は足が良くないし、少し動くだけで呼吸がゼーハーして苦しいので、下で待っている、と。
私と母とAは、ゆっくり途中で休みながら上がった。

上がる途中から既にぽこぽこ見えていたので、上がらなくても良いのかも?とも思ったんだけど、実際に上がってみたら驚いた。
目の前にはただただ広がる丘。反対側の景色とは全然違った。

反対側は、丘、というか山の下に広がる道路や民家なども見えていたので。
これは、上がらないと見られない景色だ。
この円錐形の丘、なんと1268個もあるらしい。
石灰石でできているんだけど、どうやってできたのかは解明されていないそう。
今の時期は残念ながら新緑!て感じだけど、5月くらいになると紅葉して、チョコレート色になるそうだ。
なので、名前が「チョコレートヒルズ」。
チョコレート色になったのも見てみたいなあ。でも5月って物凄く暑いらしい。悩ましい。

再びゆっくり階段を降りて、父がトイレを探している間に私とAはアイスを食べた。
Aはウベ、ていう紫芋のような芋のを、私はマンゴーのを。
シャーベットっぽい感じを想像していたんだけど、少々ぼんやりした感じの甘いアイスだった。

さて、ここからは一気に帰路へ。
ターシャのいる森、フローティングレストラン、チョコレートヒルズ、と、ずっと山の方に上がってきたので、帰りはひたすら降りるのみ。
途中、マホガニーフォレストという場所に寄ってくれた。

背の高いマホガニーの木が道路の両側にぎっしりと伸びていて、涼しくて静かで凄く気持ちの良い場所!

車が港に近付いた頃、地元の小さな商店へ。
A曰く、ボホール島でしか買えないお菓子があって、Aのご両親の大好物らしく、ボホール島に来たら必ず買うんだって。
その一つがPeanut Kissesていう、まさに小さなチョコレートヒルズみたいなお菓子。

これはお土産にもちょうど良いサイズ、ということで、私と母とで16袋入りを買って半分こすることにした。
甘すぎなくて、大きさもちょうど良くて美味しかった!
もう一つは、Calamayていうなんとも不思議なもの。
ピーナッツやココナッツミルクが入っていて、AやAのご両親はそのまま食べたり、パンに塗ったりするよう。
見た目に反して結構ずっしり重いので、一つ購入。
これは、なんとも不思議な食べ物だった。ジャムのようなピーナッツバターのような食感なのかと思いきや、もっちり弾力があって、おもちみたい。(実際餅米も入っているらしい。)
甘いんだけど、甘すぎなくて、でもけっこうこってりしてる感じ。

帰りのボートも予約してあって、少し早く着いたので、ベンチでしばらく休憩。
この時、私は鏡で自分の目を見てびっくり!
なんと結膜下出血、ていうのになってたのだ。
お昼に両親が、私の目が真っ赤になってる!て言うので、充血でもしてるのかしらねー、と思っていたのだ。
だって、「時々なることがあるよね。放っておいたら治るんだけど。」て言ってたので、充血くらいのレベルかと。
実際痛くもかゆくもなんともなかったし。
そしたら、白目の部分が真っ赤になってて、充血とは全然違って、べっとり血が出てる感じ。血の涙が流せそう!てくらい。
まあでも、放っておいたら治るらしいので、気にしないことにした。
見た目がショッキングなのでびっくりするけれど。

帰りのボートは順調に進んで、定刻どおり。
再びセブ島の港に着いた時にはもう真っ暗。
そこでAのご両親と合流。
Aのお父さんが私に開口一番、「Aki、チョコレートヒルズはどうだった?チョコレートだった?」と聞くので、「残念ながら抹茶アイスクリームみたいだったよ」と答えたら笑ってた。そうだよね、せっかくならチョコレート色を見ないとね。

「夕食はピザとご飯とどっちが良い?」と聞かれて、両親と私、ピザな気分だったので、そちらを選択。
そしたら、シェイキーズに連れて行ってくれた。日本にもあるけど、もう何年も行ってないかも!今でもあるのかしら。
シーザーサラダとピザを二種類、それぞれの家族で一枚ずつ選んで注文した。
うちの両親はまったく英語が喋れないんだけど、父親同士はスポーツの話や車の話で盛り上がってた。
それからAがうちの実家に来た時の話。
簡単な質問とか私が英語で伝えたけれど、Aの家族はみんな英語も堪能だし、ゆっくり話してくれるので分かりやすくて、なんとか会話も成立してた。
そうそう、Aのご両親は基本はタガログ語で話してるっぽいんだけど、Aはそれに英語で答えたりしていて、そうするとAのお父さんも英語で続けたり…ご家族全員が、英語もタガログ語も自在に扱ってる感じが、凄く不思議だった。
以前Aに、フィリピンの人はどうしてそんなに英語が上手なの?と聞いた時、学校の授業も全部英語だからだよ、と言っていた。
一瞬ピンと来ないんだけど、「国語」の授業以外、数学も社会も理科も全て英語で授業が行われるらしい。
それって結構凄くない?!
だって私なんて、日本語で教えられる数学の授業だってままならなかったのに、そんなの英語で教えられたら、英語は理解できないわ、数学はもっと理解できないわ、で、一瞬で落ちこぼれる。
そのうえ、Aの家に一緒に住んでるAの大叔母さんは、Aの高校の英語の先生だったらしく、Aの英語の発音が綺麗なのは大叔母さんのおかげらしい。
日本でも小学校から英語の授業を、と言ってるけれど、やっぱりずっと強制的に使い続けるのが良いんだろうな。
着いて行けないととんでもなくしんどいだろうけれど、着いて行けなくても他の選択肢が無いのなら、嫌でも上達するしかない。

お腹いっぱいピザを食べて、帰路へ。
玄関には晩ご飯を待つ猫が!

Aのお家で飼っていたわけじゃなかったらしいんだけど、いつの間にか晩ご飯の時間になるとやってくるようになったらしい。
このにゃんこ、細いのにお腹が大きくて、お母さん、しっかり食べるんだよ!って感じ。
セブ島でもボホール島でもあちこちに野良犬や野良猫がいっぱい居て、みんなほっそりしてて、それを見るたび、うちの両親が心配するのがちょっとおかしかった。

今夜もやっぱりあまり早くない時間に帰って来て、あとはお風呂に入って寝るだけだなあ、と思っていたら、
Aが突然、「パーティーはまだ終わってないよ!」と。
促されるままにダイニングに向かったら、「Happy Birthday Aki〜♪」と、なんと、ホールケーキが!
Aのお母さんが全員に切り分けてくれたそれは、ウベという紫芋のケーキだった。

チョコレートなどとは違って、程良い優しい甘さで美味しかった。
知ってたらピザをもう少し我慢したのに!
というか、自分の誕生日にわざわざ来てお祝いしてもらうなんて、なんだかとっても申し訳なくて…。(以前もハワイでお祝いしてもらったんだった。)
そしてAがプレゼントに、スターバックスのマグカップをくれた。

これ、以前Skypeのレッスン中に、私がロンドンで買って、お気に入りなの、って見せたやつだ。
スタバのにしては珍しく、黒と白のモノトーンで、その街の有名な建物が立体的にデザインしてあるもの。
それのセブ島バージョン。
嬉しい!
帰国して、家にあったロンドンバージョンと並べてみた。

このシリーズ、日本にもあれば良いのに。
あったら今度Aにもあげられるのになあ。

シャワーを浴びて、0:30頃就寝。
お風呂上がりに少しエアコンを使ったけれど、その後は消してても大丈夫なくらい、
本当に想像していたより全然暑くなくて、凄く快適。

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この日の気温 最高30度 最低24度(セブ島)
本日の服装
半袖Tシャツ
ジーンズ
ショート丈靴下
長袖カーディガン(ボートの中のみで着用)
帽子

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