2018秋ロンドン旅行への道のり
2015年の2月から勤務していた仕事を終了することになり、
今年の8月末で3年6ヶ月勤めた派遣先を退職した。
この3年6ヶ月、私自身、かなりがむしゃらに働いてきた実感がある。
異動が多い社員の人を何人も見送って、すっかり長老となりつつあった私の退職時には、
部の方が作ってくださった特製のアルバムを頂いた。
同じ部の社員や上司の方たちだけでなく、既に異動された方たちや、
海外に駐在されている方たちや現地の社員の方からも、メッセージがたくさん書かれていたアルバム。
これまで、異動する社員の方たちにもみんなでメッセージを書いた色紙をあげたりしていたけれど
(なんなら、最後の方は私が仕切っていたし…)、こんなに立派なものを頂いたのは初めてで、涙無しでは読めなかった。
一生の宝物になった。
そんな派遣先を終了して、
9月中に次の仕事を決めようと、残っていた有給休暇をそこにあてたんだけど、
私の希望も虚しく、結局全ての有給休暇を使い切ってしまった。
(あわよくば、有給休暇中にこれまでの派遣会社で次の仕事を始めて、有給休暇も少し残して、と思っていた。)
10月スタートのお仕事の件数自体は、かなり充実していたように思う。ただし、派遣の場合に限り。
今度こそは絶対に正社員で働きたかったので、せめて紹介予定派遣(※)で、というのは譲れない条件で。
派遣から正社員を希望する人がまあまあ多いのと、そもそも紹介予定派遣の案件自体が絶対的に少ないのもあって、いくらエントリーしてもそこから先に進めなかった。
※紹介予定派遣:だいたいの会社が、最初の半年を派遣社員として、その後は双方合意の上直接雇用に、という雇用形態。ただし、直接雇用と言っても、正社員とは限らず、契約社員の場合もあり。
9月最初の週は、前の職場へのご挨拶週。
海外駐在している上司が一時帰国に合わせてランチを設定してくださったり、
駐在員の方の飲み会に参加させてもらったり、
最終日にお会いできなかった人たちにご挨拶に伺ったり。
二週目は実家に帰省。
三週目にようやく仕事を二社紹介してもらえて、履歴書や職務経歴書を準備(勿論既に準備していたけれど、応募の会社に向けてのカスタマイズは勿論必要なので。)したり、浴室乾燥機の交換の工事があったり。
そして最終週は、お友達が10月に新しくオープンする雑貨屋さんを随分手伝わせてもらった。
最初の社会人経験が雑貨屋さんでの販売員だった私には、この何十年かの社会人人生を見直すような、
初心に戻るような、本当に不思議な経験だった。
最初の会社で働いていたのはたったの二年間だけだったけれど、
ディスプレイの仕方や包装の仕方、接客の心得などもみっちり教えて頂いたので、
お友達のお店を手伝えるのは本当に懐かしかった。もちろん新鮮さもあった。
10月7日オープンのお店で私は8日までお手伝い、
9日には9月に書類を送った会社の一次面接だった。
一次面接通過の連絡をもらったのが10月15日、それからWebテストがあり、二次面接が少し先の10月30日。そして、二次面接当日にめでたく採用の連絡を頂けた。
その間に応募したもう一つの会社の面接もあった。
…とまあ、紹介予定派遣はほぼほぼ中途採用と同じなので、選考にとっても時間を要する。
そこが私の見通しの甘かったところだ。(派遣だったら、面接の翌日から勤務開始、とかあるのに。)
9月中に仕事を決めるどころか、実際には既に11月。
当初の予定から一ヶ月以上も遅れて、それでも私にはどうしても叶えたい夢があった。
こつこつ大事に大事に貯めていたマイルでロンドン旅行。
11月すぐに仕事開始した方が良いのはよーくわかっていた。
既に1ヶ月、無給の生活を過ごしている。
それでも次にいつ旅行に行けるかわからない。有給休暇でさえ、いつからもらえるかわからない。
(派遣は普通勤務開始から6ヶ月後に10日分の有給休暇がもらえる。しかし6ヶ月後に派遣契約が終了する今回、正社員になった会社では果たしていつから有給休暇がもらえるのか…ドキドキ。)
長期休暇も、どれくらいのものなのかがわからない。
そしてそもそも、最初のうちにお休みなんて取れないだろう。
そう考えたらどうしてもこの機会を諦めたくなかった。
優しい旦那サンは今回も快く「行っておいで」と言ってくれた。
このために貯めておいた貯金なんてちょっぴりしか無くて、
そんなにまでして行っても後悔するかもしれない、
私ばっかり良い思いしてバチが当たるんじゃないかしら、と諦めたりもしたんだけど。
行くことにしました、ロンドン。