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ロンドン24日目、学校16日目 Fortnum & Mason‎へ

朝から良いお天気。
東京では初雪が降ったとか?
でもこちらは今のところ雪も降っていないし、最高気温も10度くらいはある。
ロンドンは寒いけど東京ほどじゃないよ、もしくは東京と変わらないよ、と聞いていて、
私は信じていなかったけれど(ロンドンの方が寒いと思っていた。だって北海道よりも北にあるよ?)、
どうやら本当にそのようだ。というか、こちらの方が暖かいらしい。

本当に雪が降ったら困るかもしれないけれど、雪の降ったロンドンも見てみたい気もする。
複雑な心境。

月曜日の午前中は英作文。
今日は、「来週の予定」「自分の英語について」と「日本のクリスマスについて」を書いた。
来週の予定は、土曜日に今の家を出てB&Bにチェックインすること、来週は旅行を楽しむこと、帰国したら年賀状の準備と掃除をすること、などを書き、最後は「日本に帰りたくない!」で締めた。
すると読んであれこれ添削してくれた先生が、「私たちだってあなたに日本に帰ってほしくない」て言うのでちょっと泣きそうになった。

全然気付かなかったんだけど、どうやら私、この先生とは一番最初の日に会ってるらしい。
先生に今日言われて初めて思い出したんだけど。

学校の初日の朝、早く着きすぎて、学校がまだ開いてなくて、外で待ってた時、
そう言えば知らないおじさんに声を掛けられた。
確か「新入生?」とか「どこから来たの?」とか。
で、確かもうすぐ開くから大丈夫だよ、みたいなことを言われて、なんでこの通りすがりのおじさんはそんなことを知ってるんだろう、と思ったのだ。
私が「日本から来た」と言ったら、「日本に住んでたことあるよ」て言われたので、私が日本人てことを分かってその話をしたかったのかなあ、ぐらいに思ってた。
まさか先生だとは思わなかったので、私も少し説明したのだ。
「今日からここに通う予定で、今日が最初の日で、早く来るように言われたんだけど」とかそんなようなことを。
(だって、知らないおじさんだと思ったから…。)
そのおじさんが、今の午前の先生だったようだ。狐につままれたような気分だ。

自分の英語について、問題点(文法が苦手だとか、ライティングがダメだとか)をつらつら書いていたら、先生がその話をしてくれた。
一番最初の日、あなたは既にちゃんと喋っていたじゃない、と。
多くの日本人はとっさに声を掛けられるとパニックになって何も言わないことが多い、と。
(先生は三年ほど日本に住んでいたことがあって、経験的に日本人の英語に対する苦手意識を知っているのだ。)
大事なのは、文法よりも、会話をすることよりも、コミュニケーションを取ろうとする意思だ、と。
あなたはそれが既にできていて、みんなと普通に会話をしているんだから、充分なんだよ、と。

それから、今後どうやって英語を勉強するかについてのヒントをくれた。
最も大事なことは、とにかく「楽しむ」ことだ、と。
映画でもドラマでも、料理本でも文学でも音楽でも、なんでもいい。とにかく楽しめそうなものだけやりなさい、とのことだった。
楽しめそうにないことをやってもダメだ、と。

今週から人数が減って、今日は三人しかいなくて。
その内二人が日本人。
その二人の日本人に向かって先生は、もうちょっと自信を持ちなさい、と言ってくれた。
ありがたい言葉だ。なかなか難しいけれど。

午後は、テキストを使って、動物についてのディスカッション。
これまでは二組のグループに分かれてやっていたけれど、三人だとその場で三人で、なので、これはこれで悪くない。
どの動物が苦手、とか、どの動物が好き、とか、その理由とか。
動物実験についてどう思うか、とか、毛皮はどうか、とか、ちょっと難しい問題についても。

ところで先生の彼氏、本当に大変だったようだ。頭を縫うような大怪我だったらしい。
手術にも何時間も掛かったようだし、その後、脳の内部(深部)に影響が無いかの検査にも、数時間掛かった、と。
彼女、「なかなかドラマチックだった」なんて笑って言ってたけど、
発狂するくらい心配だったんじゃないかと思う。
本当に本当に、無事で何より。

放課後、Lとチェコ出身のZ(一番上のクラスにいる。先週の美術館でご一緒した彼女)と一緒に、Fortnum & Mason‎へ。
この期間中、Piccadillyエリアに来たのは初めてかも。(バスで通過した以外。)
image
平日だと言うのに、酷い混雑ぶりだった。
二人ともFortnum & Mason‎のことを全く知らないようだったので(日本では結構有名なのにね。)、建物の一番上の階からゆっくり見て回った。
紅茶でおなじみのブランドだけど、元は高級百貨店。
バッグや香水、食器、文房具、宝石など本当にいろんなものが売ってる。どれも高級だけど。
最後に1階の紅茶売り場で、それぞれお土産用の紅茶を購入した。
LはそのあとZARAに行きたい、と言うので一緒に行って、
でも私もZも特に見たいものはなかったので、二人でLを待ちながら立ち話した。
Zとは美術館の時にも少し話したけれど、全く違う環境で育った人の話を聞くのは本当に興味深い。
チェコは、今既に20センチくらいの雪が積もっている、と言っていた。
素敵な街なんだろうなあ、チェコ。
いつか行ってみたい。
こうして知り合いができると身近に感じる。
(ところで今の学校にはチェコ出身の人が結構多い。今は一通り入れ替わってしまったので多分Zしか居ないけれど、私が来た時、7人のクラスに3人くらいチェコの人が居たりした。割合としては多いよね。)

帰宅したら、ホストマザー、パジャマのままだった。
昨日より酷くなっていた様子。今朝、酷く咳き込んでいたし。
夕食は私たちにだけ用意してくれていたけれど、今夜は食べずに寝る、と言っていた。
そうそう、ホストマザーの名誉の為に修正しておかないと。
よく思い出してみると、彼女、風邪を認めなかったわけじゃなくて、インフルエンザの可能性を否定していた。
しかし、先々週インフルエンザのお孫さんのお世話に行ってうつったんだろうなあ。
あんなに忙しく行き来していたらそりゃ風邪も引くだろう。
本当に気の毒だ。

今日の晩ご飯は、
カレー、白いご飯(塩コショウで軽く炒めてあった)、ズッキーニをにんにくと一緒に炒めたもの、で、デザートが、クランベリーのケーキにヨーグルトを添えたもの。
クランベリーのケーキは、一口サイズの小さなカップケーキ。勿論市販の。(こんなものまで手作りされていたら本当に恐縮する。)
こちらのヨーグルトって本当に濃厚で美味しい。ぎゅっと濃縮されていて、日本のヨーグルトが飲み物のように感じられるくらい。
カレーは、見た目は日本の?というような雰囲気だったけど、食べてびっくり。
めっちゃ辛かった。
Lは、お皿によそう前に危険を察知したのか、先に一口食べて辛さに驚き、結局その一口以外食べなかった。
私も、自分で作るカレーは結構辛いけれど、こんなに辛いカレーは作ったことがない。
凄く美味しかったんだけど、辛かったのでいつもの3/4くらいしか食べられなかった。(いや、まあ、私は結構食べたほうかな。)
しかし今でも胃が熱い。

6 Responses to ロンドン24日目、学校16日目 Fortnum & Mason‎へ

  1. 葉菜 says:

    カレー!!そんなに?!
    食べられないってよっぽどだよねぇ。
    風邪(インフルエンザ?)、ホストマザーの味覚にも影響を及ぼしてるね!

    最近の内容はどれをよんでもなんだかせつないです。

    東京は寒いです…

    • aki says:

      葉菜さん>
      カレー!辛かったです。
      でも、私の回りの人はみんな食べられそうな気がします。(もしかしたらタグチさんは食べられない辛さかも。)
      Lは元々ダメそうでした。そういえばフランス料理って辛いものなさそうですよね…。
      しかし何を入れたらそんなに辛くなるのか、興味津々です。唐辛子的なものは見付からなかったし。
      確かにホストマザー、味が全然分からないの…と言ってました(笑)

      最近は、私の「帰りたくない」が染みこんでいるようです。良くないですな。

      東京、寒いようですね。こちらは意外と毎日10度くらいはあります。
      みなさまも風邪などひかれぬよう!

  2. 美穂 says:

    ホントにいい先生、いい人達に恵まれててのロンドン生活うらやましいよー。
    そんで、ホントになによりもいろんな国の人達とコミュニケーションできる会話ができてるってことが、羨ましい。すごいよ。

    私もやりたい事がいっぱいあって、私は英語は後回しになっちゃうのだけど。。。
    何事も楽しんでやれることいっぱいやっていきたいね☆
    あとすこしになっちゃったけど、ほんとに素敵な毎日で締められますように☆^^

    • aki says:

      みほさん>
      本当に自分でも人に恵まれてるなあ、と思う。
      それは凄く自慢できることだなー、と。
      英語自体は、私のまわりにはきちんと話せる、誤解のないコミュニケーションがとれる、という人がごまんといるので…。
      ここ数年、ネガティブな思考に振り回されなくなったので、
      色々楽ちんだなーと思う。やりたいこと、できるだけたくさんやりたいし。
      本当にあと数日になってしまったけれど、このまま後悔の無い留学が終えられそうだよ☆

  3. 美穂 says:

    うんうん。なんかネガよりポジでいられるようになると、会社とかいろんなとこでいい人ばかりに出会うようになった私も。^^楽チンだよね。w

    以前知り合った世界を旅するカメラマンのおじさまには、留学してみたいって(しなかったけどw)言った時に、語学は「ツール」だから、英語しゃべれるようになって、何をするかだよ。って言われたんだ。
    そんときは、そうだよねそっかあどうかなあって思ってたけど、仕入れとかいいなって思ったんだそのとき。

    あと昔オーストラリア1年ワーホリ行った友達も帰ってきて全然使う機会がなくて、やばいっていってた。今はスカイプとかあるけどね。今は英語使ってないんだろうな。

    私も英語勉強したくなってきたよ。やっぱり。。細々とでもやろうかな。
    変な事聞いていい?英語わかるようになって、洋楽の好きな歌が意味わかるようになってがっかりしたことない?w

    • aki says:

      みほさん>
      洋楽の好きな歌の意味がわかるところまではいってないなあ、正直。
      言葉がはっきり聞き取れれば良いけど、
      歌って、日本の歌でも、歌詞が聞き取れない歌手いない?
      「は?なんて言ってるのか全然わかんないんだけど?」みたいな。
      あと、歌詞は聞き取れても、意味が複雑怪奇でなんのことなのか結局わからない、みたいな。

      私は、喋れるようになったら、というかもう少し細かい繊細なニュアンスまで伝えられるようになったらいいなあ、と思う。
      そんで、もっと広い世界を見てみたいし、知りたいし、
      知り合えた人のことももっと知りたい。
      薄っぺらい表面のところじゃなくて、ちゃんと深部まで理解したい。
      ロンドンにはこれからも何度も来ると思うし、
      その時、旅行じゃなく、より、現地で暮らしてる人みたいに過ごせたらいいなあ、と思う。
      他の国も同様だけど。
      「旅行」じゃなくて「生活」の疑似体験しに行く感じかなあ。

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