. .

ロンドン27日目、学校19日目 Paddingtonとクリスマスディナー

霧雨のような、降っていないような朝。
今朝も暖かい。マフラーはしないで家を出た。

午前は、未来の予定について。
プリントとリスニング教材からスケジュールを完成させたり、
架空の予定を立てたり。
予定を聞いて約束したり。
willってあまり使わないのね。便利だから良く使ってたけど。

午後は、文章をバラバラにして、再構築する、というゲームと、
似たような発音の言葉を聞き取って正解するゲーム。
発音記号と発音についてはだいぶ鍛えられた気がする。
ただし、イギリス英語だけど。
明日の午後は、授業はなくて、クリスマスパーティーなので、
午後の先生の授業は今日が最後。
なんだか全然実感がなかったけれど、
他クラスの人にお願いして、最後にみんなとの写真を撮ってもらった。
本人の「帰りたくない」意志とは裏腹に、
淡々と色々なことの「最後」が終わっていく。

始まりがあれば終わりがあるのよ。

放課後は、Lは引き続きクリスマスのダサいセーターを探しに行く、と言うので、
私は一旦家に帰った。
その後で再び待ち合わせをして、16時から、映画「Paddington」を観に行った。
天気の良い日に行くと勿体ないから、と言って延ばし延ばしにしていたんだけど、
そういう意味では今日は映画に持ってこいなお天気だった。風が強かったし。
世界での公開情報が載っているのだけれど、
今日現在、そこに日本は含まれていない。
(シンガポール、インドネシア、フィリピン、香港などは2015年3月までに公開されるらしい。)
もし日本でやってくれなかったら二度と見られないので、どうしてもこの期間中に観に行きたかったのだ。
外国で映画を観るなんて初めて!

と、その前に今日は初めてお金をおろしたんだった。
土曜日の朝、スーツケースを二つ持って移動する時に、
初日みたいにジャージャー雨が降ってたら、タクシーに乗ることになると思う。
タクシーでは現金しか使えないことが多いし、
そうなると、今度は初日よりもうちょっと距離があるので、現金が使えないとやばい。
(ていうか、本当に現金を持ってないのよ。で、お昼を買う時だけ現金を使っていた。)
新生銀行のカードで、ちゃんとポンドでおろせた。
一体、今いくらだったのかわからないけれど。

映画館は日本で言う「単館」みたいな雰囲気のところだったけれど、
ロンドンにいくつかあるところで、地下にあった。
image
スクリーンは二つしか無い。
チケット売り場はバーカウンターのようなところ(というか実際にそこで飲み物とか買うみたい。)で、
でもレジに小さなスクリーンが付いていて、席はそこで指定できた。
当たり前だけど、字幕はなくて(当然英語字幕もなくて)、英語音声なので、
一部は全く聞き取れなかった。
けれど、ストーリーは難しくはないし、凄く面白かった。
何よりもロンドンの景色がどれもこれも本当に美しくて本当泣けた。(泣くような映画ではありません。)
映画が終わって、ふと我に返って、自分が今ロンドンに居ることがなんだか不思議な気分だった。

帰宅したら、超良い匂いが家中漂っている。
ホストマザーが、金曜日はみんなでパブに行くし(夕食は家で食べるけど)、夜はLも私も荷造りをしないとなので、今日、ささやかなクリスマスディナーをしましょう、と提案してくれたのだ。
テーブルの上には、クリスマスツリーがプリントされたナプキンと、プレゼントの包みが二つずつ、私とLの席に置かれていた。
いつもは、フライパンやお皿に一品ずつ置いてあって、そこから自分が食べる分を自分でよそうんだけど、今日はホストマザーが既にそれぞれよそってくれていた。
二つのプレゼントの内、一つは今開けて、もう一つは今は開けずにクリスマスの日に開けるのよ、と言われた。
予想外の出来事に凄く感動した。
今開けるほうのプレゼントは「テーブルプレゼント」と言うらしい。
食後に開けてみたら、素敵な香りのデオドラントスプレーと、ボディソープだった。
image
ボディソープはCovent gardenのお店のだそうだ。

今日の晩ご飯(クリスマスディナー)は、
image
蒸し焼き?にしたじゃがいも、ローストターキー、スタッフィン、櫛形に切った玉ねぎを焼いたもの(もしかしてターキーと一緒に焼いたのかな?)、スウィードを炒めたもの、ブロッコリー、と食後にクリスマスプディングを頂いた。
スタッフィン、ていうのは今調べて初めて分かったんだけど、「パセリ、セージなどのハーブと玉ねぎのみじん切りをパン粉で和え、バターで軽く炒めて塩味をつけた物」だそうな。
ホストマザーが教えてくれたのと同じだったけれど、名前が分からなかったのだ。
七面鳥のお腹に詰めて一緒にローストするらしい。
スウィードは、以前も何度か頂いたことがある、クリスマスの頃に英国で良く食べる野菜。
人参のような大根のような食感と味。
クリスマスプディングも英国の伝統的なデザート。
ドライフルーツが入ってて、サイダー(リンゴのお酒)とかもちょこっと入ってて(ブランデーのものが多いらしいんだけど、そこは譲れない、とホストマザー曰く。)、食感はケーキとも、勿論プリンとも違う、なんというか、カヌレみたいな、かなり濃厚で、しっとり、じっとりした感触のケーキ。
それぞれの家庭の味があったりするらしいけれど、料理上手なホストマザーはなぜかこれだけは作らない、と言っていた。昔、親戚に上手な人が居たから、それ以来作っていない、と。
甘さを加えていない生クリームをかけて頂いた。
どれもこれも美味しくて、初めて食べるものだらけで、お腹いっぱい!

食後には、ようやく完全復活したホストマザーのありがたいお話をたっぷり一時間くらい聞いた。
クリスマスだから余計そうなのだけれど、相変わらず8割くらいは宗教とか哲学っぽいお話。
久しぶりに長時間おしゃべりをじっと聞いていて、ああ、やっと通常営業になったんだなあ、としみじみした。
Lよ、これは今日だけの特別じゃないのよ、こっちが通常なのよ。

ああ、ラジオからジョン・レノンの「HAPPY X’MAS」が流れてきた。
明日で学校が終わる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です