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ロンドン28日目、学校20日目(最終日)

良いお天気。昨日よりは寒いけれど、まだ12度くらいはありそう。
今日もマフラーは要らない。

午前は、昨日作成した架空の予定を、正しい文章で書くこと。
目的は、will と be going to の使い分けをきっちりさせること。
なんとなく知識として、聞いたことがあるなあ、という程度だったけれど、
すっきりクリアになった!
実にあっさりと、いつもと全く同じような形で、全授業が終了した。

午後は、授業はなくて、クリスマスパーティー。
お昼ご飯が終わったら、そのままStudent’s Roomで、
ワインとかチーズとかビールとか運ばれて、
軽く飲みながら(そう、ソフトドリンクは無かったのよ。)おしゃべり。
その後、先生チーム対生徒チームに分かれて、校長からクイズが出題された。
先生たち向けには、英国以外に関する問題が多くちょっと難しめ、
生徒チームには、英国に関する問題が多かったかな。
地理とか前の大統領のフルネームとか、他の問題は全くダメだったけれど、
唯一私がチームを助けられたのは、
日本の有名なポップアートのアーティストの名前と、
トラファルガースクエアに毎年飾られるクリスマスツリーはどこから来てるか、という問題だった。
なぜかその二問だけは誰も知らなくて、私にはラッキーな問題だった。
この音楽の作曲者は誰?とか、この絵画の作者は誰?、このバンドのベーシストは誰?とか、
問題自体がかなり面白かった。
わずか1ポイント差で生徒チームが勝った。
それから、修了証を頂いた。

休憩時間に、これまでに教えてもらった先生(昨日までに聞けなかった先生)に、
これからのことについてアドバイスを頂いた。
先生Mは、やはり先生Dと同じく、会話せずにスピーキング力は上がらない、とのことで、
とにかく会話する相手を見付けるように、ということだった。
それから、何度か観たことがあって既に内容を知っている映画を字幕なしで観てみること、
直訳でなく、どういう場面でどういう風に使われているかを理解すること、
というアドバイスだった。

お気に入りの先生Sからは、好きなもの、興味のあることを見付けてそれについて、調べたり話したり覚えたりしながら勉強すると良いんじゃない?というアドバイスだった。
政治とか自分が興味持てないことはあえてやる必要ないよ、と。

15時半くらいからだったか、その後は金曜恒例の、パブに移動。
一部の先生たちと一部の生徒しか来られなかったし、
金曜の夜(しかもクリスマス直前?)だし混んでて、なかなかみんなとはお話できなかったけれど、
楽しい時間を過ごせた。
お気に入りの先生も初めてパブに来てくれたのに、私は全く近くに座れなかったせいで、全然お話できなかった…。
移動しにくい席に座ってしまったせいだ。
こういう後悔はよろしくない。しかし状況を考えれば仕方なかったかな、と。

4週間なんて本当にあっという間だった。
大人になってからこんなに毎日毎日勉強できる時間なんて無かったはずなのに、
それでも全然足りないと思った。
とにかく、痛感したのは、あれほど会話の練習をしていたつもりだったのに、
初歩的な文法知識が乏しいせいで、自分が思うことが全然伝えられない、ということだった。
今日は特に感じた。
以前この学校に通っていた、という卒業生が来ていて、その初対面の人の近くに居た、というのもあるかも。
(そしてその、ロシアから来た彼の英語は素晴らしく流ちょうだった。)
共通の話題を探るところから初めて、
でも自分から何かを話さなくちゃいけない、という時間がとてもしんどかった。
大学では何を勉強していたの?と聞かれても、今何の仕事をしているの?と聞かれても、
私には全く答えられない。(だって、どちらの答えも無いからだ。それを言わなくちゃいけないのが、また苦痛だった。)
全く言葉が出てこなくて、言いたいことに全く辿り着けなかった。
今のこの感じって、4週間前より酷いんじゃなかろうか、と思うくらい。
理解していることと、誤解していたこと、理解が足りないところ、が明らかになったせいだろうか。

悔しいのと、お別れが悲しいのと、で、書きながら思い出し泣きできるくらいだ。

今日の晩ご飯は、
ラザニア、サラダ(ジャガイモ、りんご、レタス、キュウリ、ザクロ)、食後にクリスマスプディングを頂いた。
ホストマザーの最後の晩ご飯、
サラダはいつも、手作りのドレッシングが本当に美味しくて、帰国したら研究してみたい。
この約一ヶ月間、本当に毎日美味しい晩ご飯を食べられて、凄くラッキーだったと思う。
Lとホストマザーと三人で、記念写真を撮った。
Lにはメールで、ホストマザーにはプリントしたものを、帰国してお手紙と一緒に送ろうと思う。

さて、明日にはこの部屋を出なくてはいけない。
残り二日間、思い切り楽しむのだ!

心残りは、この世界一有名な通りの、
世界一有名な横断歩道での写真が撮れなかったことだろうか。
…という話を今朝Lとしていたんだけど、実際には交通量が多くて、なかなか難しいんだよね。
多くの観光客が撮影しようとしているところを、毎日毎日何度もバスの車窓から見た。
でも大丈夫、きっちり心の中に残っている。

4 Responses to ロンドン28日目、学校20日目(最終日)

  1. Kaoru says:

    本当に時間はあっという間に過ぎてしまって、別れがたいというか離れがたいですね。
    この留学を日本に帰ってから消化していく部分もあるのかなーなんて思ったりもします。
    今この時間、何をしてるのかなぁ~。

    • aki says:

      Kaoruさん>
      本当にあっという間でした。毎日楽しくて何をしても何を見ても幸せでした。
      この経験がこの先どんな風に影響を与えるのか、
      私にもまだわかりませんが、
      人生のかなり上位に入る素敵な出来事なのは確かです。

  2. KAYO says:

    日記全部読んでいたよー。なかなかコメントできなかったけど、この日の日記はなんだか、ぐっときて、涙でそうだった。
    そうだよね、海外で暮らすと「あなたは、だれなの?」というのをずっと問いかけられている感じ。そんなの日本語でも説明できない。でも、日本では説明する必要がない。日本では一つ一つのものごとを好きも嫌いも、説明する必要がない。嫌いなものには近寄らなければいい。日本では当たり前の「前提」が全部なくなって、ノーガードの自分の頼りない、不甲斐ない感じを、ぐーーと胸が締め付けられるような気持ちで思いだしたよ。

    あぁ、私も子どもは海外で暮らす経験をさせたいなぁ。自分の存在に関わるほどのショックって、日本の中だけではやはり得られないよね。

    • aki says:

      Kayoさん>
      コメントめちゃくちゃ嬉しいです!!
      そうなんですよね…見た目から判断できる情報も、海外では全くアテにならないし、なにか共通項目があれば一気に親しくなれる可能性もあり、そういうのに国境ってないよなあ、と思うことがある半面、そうでない場合、日本ではどうなの?みたいな一般的な話から始めるしかなく。
      英語力は勿論、それ以前に知識力や人としての在り方とかを凄く問われる感じがしました。
      生き方を凄く考えさせられました。
      自分の常識が通用しないのも、知っていたつもりの様々な文化を目の当たりにした時のショックも、日本にただジッとしているだけでは絶対味わえないものだなあ、と。
      機会があるならまた行きたいです。
      いや、またお金貯めて行くつもりです。
      若い頃は、物欲・物質至上主義でしたが、経験こそが財産だなあ、と今は思っています。

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