. .

TOEICのこと、今後のこと

「やりたいこと・叶えたいことリスト」の投稿にも書いたとおり、
2011年からTOEICを受験している。
4年前、震災の影響で当時の派遣先の仕事が激減し、あっという間に契約が終了になった。
その時、転職活動に活かせるようにTOEICの受験を検討したのが最初のきっかけ。
これまで、2011年の9月、2012年の1月、2014年の1月、5月の計4回受験している。
最初の二回は決して自慢できるような点数じゃなかったし、
実際、英語とは関係無い職場に派遣された。
(一応外資系だったので、「英語に抵抗が無い人」の募集ではあったけれど。)
その時の転職活動でやはり(別の会社だったけど)、そんな点数では紹介できません、とやんわり言われたのを覚えている。

2014年になって、久しぶりに受験して、それなりな点数が取れた、と思う。
正直、私のまわりには高得点者がごろごろ居るので、それなり、というのもはばかられるけれど。
久しぶりに受験したのは、何か目的があったほうが勉強しやすい、というのと、
英検2級と準1級の繋ぎ。
5月の時はやはり、転職するかもしれない、ということをふまえて、だった。
(1月になかなか良い感じの結果だったので、波に乗ってやろう、という気持ちもあった。)
今、再び転職活動をしているけれど(ロンドン行く前に仕事辞めちゃったしね。)、
今日の面接で初めてTOEICのスコアについて触れられて、「これなら大丈夫ですね。」とも言われた。
(2011年〜2014年に働いた外資系の会社の面接でも、似たようなことを言われたけれど、その時は「ご冗談を…」と素直に受け止められなかった。だってバリバリの外資系企業で、入社時に最低スコアが設定されているような会社の人たちが相手だもの。)
実際、去年の11月以降、派遣の仕事の求人情報とか見ても、
確かに今のスコアなら応募できる、という会社も増えた。

しかし。
ロンドンに一ヶ月留学して。
まさかの、一番下のElementary Classからのスタートで。
これははっきり言って、本当はめちゃくちゃショックだった。
私のTOEICのスコアって、あくまで「TOEICという試験のスコア」であって、
実際の英語力ではない、ということを突きつけられた感じがした。
TOEIC高得点でも喋れない人が居る、というのはよく聞く話だし、
4年前の転職活動時にエントリーしていた会社で、
当時の私よりも今の私よりも高得点の人が、面接で全く受け答えできず(英語を話そうとせず)、
応募自体見直しになって面接に辿り着けなかった、という経験がある。

しかし、今回、喋れるつもりでいた自分が、実際には一番下のクラスだった。
本当にもの凄くショックだった。ガツーンと頭を殴られたようだった。
よく考えてみたら入学前に、英検の級とTOEICのスコアから「Intermediate」で自己申告していたと思う。
(留学斡旋の代理店のサイトにスコアとレベルの対照表が載っていたのだ。)
だからだろう、校長が私に「Elementary Class」と告げる前、
「Don’t panic.」と言ったんだと思う。
まあ、入学時のあのテスト、実際難しかったから聞いてもパニックにはならなかったし、
Elementary Classの生徒二人に先生一人、という環境が超居心地良かったから、
すぐに良い風に考えられた。
一週間後にすぐにPre-intermediateに移動、Pre-intermediateの多くの生徒がIntermediateに移動し、Upper-intermediateが新設された辺りの経緯を考えると、
生徒の人数調整的な意味もあったのかな、とも思うけれど。(Preにあんまり話せない子が入って来た時にそう感じた。)

そして、実際に金曜日のパブで先生や他の生徒たちとTOEICについて話す機会があったのだけれど、
先生も含めてみんな驚くほど(予想通りでもあったけれど)TOEICに否定的だった。
ルームメイトのLは、大学院の成績にTOEICのスコアが必要だ、と言っていて、
ロンドンで受験地を探したら見付からなくて、TOEIC受験の為にフランスに一度帰らなくちゃならない、とも言っていた。
英国ではビザの申請に英語力を証明するものが必要なんだけど、2014年の4月からTOEIC(とTOEFL。同じETSという団体の主催)のスコアが認められなくなったのだ。
フランスでTOEICていうのが意外な感じがしたけれど。(TOEICはアジアの人が受験しているイメージだったので。)
日本と同じくらいTOEIC人気が高いと言われている韓国、
学校に二人居た韓国の子たちにもTOEICについて聞いてみたけれど、
その内の一人Jは「兵役が免除されると聞いたから一度だけ受けた」と言っていた。(しかし実際には免除されなかったっぽい…。一度だけ受けた、という割にかなりハイスコアで驚いたけれど。)
もう一人も、受けたことはあるけれど、もう二度と受けない、と言っていた。
Jは、一緒に出掛けたりする機会もあったし、一番上のクラスに居たので、
英語の学習法について聞いてみたら、「手っ取り早いのはとりあえず試験を受けること」と言っていたので、
てっきりTOEICのことだと思ったんだけど、
彼がターゲットにしていたのは、ケンブリッジ英検だった。
今、英国のビザ取得で有効なのも、ケンブリッジ英検とIELTS。

そんなやりとりも聞いていたので、TOEICについては改めて色々と考えさせられてしまった。
もともと、私もあまり好きなわけではない。
二時間にぎゅっと圧縮されて、1問1分以内で解かないといけないシステムには疑問に感じるし、
毎回、時間内に終わらず塗り絵した分の得点はどうなってるんだろう、と思ってしまう。
(運良く当たってても、外れてても、それは英語力とは関係無いよね…。)
私のこれまでのスコアも、対策本の賜物だと言わざるを得ない。
スコアの推移を見ても、「文法」の項目だけは初回からずっと上がっていない。
正直、最初の得点から200点近く上がっているのに、
「解った!」「できた!」「上がった!」という実感がまるでないのだ。
毎回、空をつかむような感覚のまま終わり、試験が終わる度に口も聞きたくないくらいの疲労。
私のまわりにはTOEIC好きな人がそれなりに居るので、
どういうところが面白いの?とはなんとなく聞きづらいのだけれど、
ここは自分のブログなので好きに書かせてほしい。
もっともっと高得点が取れるようになったら面白くなるのだろうか。
でも、恐らく、今のままの私の力では、高得点なんて到底取れっこない。付け焼き刃では限界がある。
少なくとも、Reading、特に文法を克服しない限りは。

ついでに言うと、あんなに必死で覚えた単語も、
ロンドンでの授業の時、「そんな難しい単語、日常で使ったらおかしいから忘れて」と言われたことが何度かあった。
それもまたショックだった。
まあ、TOEICってね、ビジネス英語だもんね…。
ビジネスのシーンでは使うのかもね。そこまでは食い下がって聞かなかったけれど。
(それでもその内の一つの単語は「これを使うのは皇室の人たちくらいかもね〜」と先生が皇太子の口ぶりを真似していたのが強烈に印象に残っている。)

しかし、ケンブリッジ英検もIELTSも凄まじく受験料が高い。
ケンブリッジ英検なんて日本でも数カ所でしか受けられないし。
なんか現実的じゃない。

その点、スコアの微妙な上がり下がりに一喜一憂しなくて済む英検の方が好きだ。
自分の合格圏内のレベルを受験できて、帰宅したら自分の解答のどこが間違えたかもチェックできる。
(TOEICは問題用紙は持ち帰れないし、問題用紙に一切の記入をしてはならない。英検は持ち帰れるし、自分の解答もコピーしておける。)
面接テストもある。
しかし、2級と準1級のレベルの差がありすぎて、
準1級なんてこれまた到底受験できない。

と、ぐちゃぐちゃ考えていたところで、下記の記事に出会った。
「TOEIC満点を目指すだけの人はダメ」(東洋経済オンライン)
この記事で、TOEICが発案者の思わぬ方へ進んでしまっている、ということを知って、
ちょっとTOEICへの猜疑心が薄くなった。
満点の人が頂上に居て、というヒエラルキーのような、カーストのようなものを、
少なくとも私は感じている。
なので、本当の本当に高得点を取らないと、頑張った!て気になれないような気がするし、
良い点取った!て言えないような気がする。
(ていうか実際そうだと思う。だから凄く息苦しいし肩身が狭い。)
英検にしてみても、準1級、1級を持ってる人にしてみれば、
2級との差なんてそう感じないのだろう。
実際、去年レッスンを受けていた日本人の先生がそうだった。
2級合格した時、次に準1級を受けないことを不思議がっていたし、レベルの差なんて、準2級→2級と変わらないでしょう?と。

…と、結局今後どうしたらいいのか、の結論が出ない。
2015年中に一度はTOEICも受ける、とは思う、けれど、
今の私はそれを目的にするのはちょっと違う、とも思っている。
もっと基礎的なところを固める時間が必要。
「スピーキングを辞めないこと!」とあれほど言われたにもかかわらず、
帰国してから一度も喋っていない。(メールは送ったりしたけれど。)

仕事もまだ決まっていないし、
英会話も再開していない。
色々と宙ぶらりんでよろしくない。
なんとかしないと。

まあぐずぐず言ってないで、
できないものはできるようになるしかないのだ。
何を言っても今の私では、負け犬の遠吠えでしかない。
嫌いにならない程度に頑張ろう。
ていうか、どうやったら好きになれるかを考えたほうが良いかもしれない。
(好きか嫌いか、と言われると答えに困る。旅行で会話ができると本当に幸せなんだけど、勉強は苦痛だ…。そこが問題かも。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です