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映画「チョコレートドーナツ」と「マダム・イン・ニューヨーク」

お友達が誘ってくれて、早稲田松竹にて映画を観てきた。
チョコレートドーナツ(原題:Any Day Now)」と「マダム・イン・ニューヨーク(原題:English Vinglish)」の二本立て。
二本でなんと1,300円!安い!

高田馬場駅で待ち合わせをして、近くのスタバでしっかりブランチして、いざ映画館へ。
まさか予告編もなくオンタイムに始まるとは知らず、
チケットを買って映画館へ入ったら既に始まっていて、席を探すのが大変だった。(暗くて。)

以下、ネタバレっぽいことは避けて書いたつもりですが、気になる方は読まれないほうが良いかと。

「チョコレートドーナツ」は、随分前、王様のブランチでLiLiCoさんが泣きながら紹介していて、
映画を観て初めて、その意味が分かった。
1970年代のアメリカ、薬物依存の母親によって育児放棄されたダウン症の子供、マルコが、
ショーパブのダンサー・ルディと検事局のポールの二人に寄って引き取られ、一緒に過ごす、というお話。
ルディとポールは、ゲイのカップル。
当時のアメリカでは、ゲイに対する偏見や差別が凄まじく、
それどころか、違法だったり、犯罪行為と見なされてしまったり。本当に酷い。
とにかく、なんとも言い様のない怒りとか悲しみが込み上げてくるお話だった。
そんな中でも、マルコが笑うとみんなが幸せな気持ちになる、というのは凄く良く分かったし、
決して歌が上手いとは言えないルディの歌は、魂の叫びのようで、心が震えた。

「マダム・イン・ニューヨーク」は、英語が苦手なインドの主婦が一念発起してニューヨークの語学学校に通うお話。
インドでは英語が準公用語だそうだ。
英語が喋れない、というだけで、夫や娘に馬鹿にされている主人公のシャシ、
初めて訪れたNYのカフェで、冷たい罵声を浴びせられるシーンは、他人事とは思えなかった。
語学学校のシーンは、私にとっては、先月までの留学が思い出されて、
懐かしくて懐かしくて涙が止まらなかった。
英語習得と同時に、女性として、一人の人間としての自分を取り戻していくシャシは、
本当に美しかった。
最後のスピーチは、凄く凄く感動した。
相手が家族でも、常に尊敬を忘れてはいけない、というのはとても大切なことだ。

飛行機の長距離フライトでも映画はせいぜい一本くらいしか見ない私、
二本立てなんて、おとなしく座って見ていられるだろうか、
お尻が痛くなったりしないだろうか、眠くなったりしないだろうか、と、
あれこれ心配したけれど、意外と平気だった。
トイレ問題も心配の一つだったけれど、
幸い通路側の席(しかも出口に一番近い)だったし、
一本目の映画は途中でトイレに行きたくなったけれど、
映画が終わって明るくなる直前、
涙を拭きながら速攻出て行ったら、それほど混んでなくてセーフだった。

公開のタイミングを逃しても、遅れて上映してくれる映画館があるということを知ったのは大きな収穫だった。
また何かチェックしてみようと思う。

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