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2017セブ島旅行 3日目 ビーチハウスでリラックス

今朝はゆっくり起床。
Aたち家族は日曜日だし7時半頃には教会に行くということで、
9時くらいまでゆっくりしてていいよ、ということだった。
なので私はお言葉に甘えて、のんびりごろごろさせてもらった。
両親は8時前頃起きて、近所を散歩してくる、と出掛けて行った。
よく考えてみると、ここに到着して以来、出掛けるのも帰ってくるのも暗い時間だったので、
明るい時間に外を見るのは初めてだ。

両親の話によると、この家の近所もみんな大きな家ばかりで、
外国の高級住宅街の散歩はなかなか楽しかったみたい。
なによりも風が凄く気持ち良くて、とっても快適。
Aの家、窓がたくさんあって、特に二階のホールと階段のところにある大きな窓からは涼しい風が入って来て、
それが家中にまわって、本当に気持ち良い。
日本だと、こんな風に過ごせる時期って、春先と秋くらい?
梅雨が始まる頃にはじりじりもっと暑いし、残暑が過ぎて寒くなる前くらいの、本当に短い時期。
ちょうどその頃の感じなんだと思う。
日本の四季は意外と極端だ。冬は寒すぎ、夏は暑すぎ。
そんなことも、海外に行ってみるまで気が付かなかった。
どちらが良い、ていうことではなくて、自分が知ってる世界が全てではない、ってこと。

教会から戻って来たAとみんなで朝食。

以前Aに聞いたことがあったフィリピンの伝統料理Champorado(チャンポラド=チョコレート粥)というものらしく、
よく調べてみると、Aのお家で食べたものとは微妙に違うけれど、
Aの家ではSticky riceていう、生姜とココナッツミルクで炊いたご飯(餅米)に、
ホットチョコレートをかけて頂く、というもの。
父親は即行、「ご飯にチョコレートなんてとんでもない!塩で食べたい!」とリクエストしていたけれど、
私と母はまずは地元の食べ方に挑戦。

ご飯にチョコレート…なかなかハードルが高い。
けれど、食べてみると、ココナッツミルクで炊いたご飯がほんのり甘いので、想像ほどの違和感は無かった。
餅米にあんこのおはぎとか、お汁粉とかと大差無い感じ。
ホットチョコレートは、フィリピン産のカカオで作られたTablea(タブレア=タガログ語で、カカオを円筒状に練り上げた伝統食材のことらしい)を細かく削って、ミルクで溶かしでお砂糖を入れたものらしい。
このホットチョコレート、物凄く濃厚で美味しかった。フィリピンでもカカオが採れるんだね。
それから、目玉焼きと手作りのコンビーフ、パンとマンゴー!
Sticky riceにチョコレート、の後の、しょっぱいコンビーフが凄く合う。
Aのお母さんはAから聞いていたとおり、凄く料理好きな人で、こうして外国から誰かが泊まりに来ると、地元の料理を作って食べさせるのを楽しみにしているらしい。
その心遣いが凄く嬉しい。
そしてマンゴーが凄く美味しかった!
実が柔らかくて、甘酸っぱくて。いくらでも食べられそう…。
Aの家の庭にもマンゴーの木があって、収穫の時には100個くらい採れるらしい。なんとも羨ましい…。

この、カラフルなひらひらがついてるのが、マンゴーの木らしい。(父撮影)
三年で二度くらい収穫期があるとか。
不思議なサイクルだなあ、と思うけれど、日本と違って極端に寒くなる時期がなく、一年中温暖な場所だからなんだろうなあ。
次はぜひ、マンゴーの時期においで!と言われた。
Aのお家の庭、凄く広くて気持ちいい。

白いブーゲンビリアが涼しげで可愛い。

滞在がもう少し長いなら、みんなで庭でゆっくり食事したりできたのにー、ってAにもAのご両親にも言われたのだ。
次は絶対もっともっとゆっくり来るように!って。

朝食を済ませて支度をして、AとAの両親とお兄さんと全員で車に乗り込んで、いざ海へ。Aのお家のわんこ(シーズー)も一緒に。
(2匹居るんだけど、1匹はかなり高齢で、日中はほとんど大叔母さんと一緒に過ごしているらしい。)

途中、色んなお店に寄り道して、食料品を調達。
その中の一つが Lechon(レチョン)。豚一頭を炭火で時間を掛けて丸焼きにしたもので、フィリピンの代表的な料理。
レストランだけどお持ち帰りもできるらしく、入口のガラスの向こう側で、シェフがリズミカルに解体していた。行った時既にかなり細かく解体されていた後だったので、ちょうど良い写真が撮れなかったんだけど…。

A曰く、セブ島にはほとんど公共のビーチは無いらしい。
ほぼ公共のビーチしかない日本からは考えられないんだけど、ほとんどがリゾートホテルや別荘地として、私有地になっているそうだ。
なので、ビーチで遊びたければ、お金を払って中に入れてもらう感じ。
幸運なことに、Aの叔母さんがマクタン島のビーチハウスを所有しているようで、私たちはそこをお借りすることができるらしい。
空港の横を通り過ぎてビーチ方面に向かうと、また違った景色が見えてきた。
下町っぽい雰囲気の通りの向かいに、大きなリゾートホテルがあったり。
日本人が経営している英会話スクールなどもこの辺りにあるらしい。

ビーチハウス…海の家くらいの想像をしていたらびっくり!(実際に「海の家」を想像していたわけじゃないけれど)
めっちゃ立派な一軒家!

(父撮影)

窓が無く開口部が大きく、広い広いリビングダイニング。
建具や造作、家具は全て木で作られていて、凄く自然で暖かみがある。
目の前に広がる海も凄く綺麗。

なんて贅沢な空間なんだ。

Aのお父さんがクーラーボックスにたっぷりビールやジュースを入れてきてくれていた。
Aのお母さんはお手製のパパイヤのマリネを持ってきてくれていて、それに道中で買った食料品を広げて、みんなでランチ。
焼きそば(勿論日本のものではない)やレチョン、レチョンを揚げたスナックのようなもの、バナナの葉で包まれたおにぎり(写真では既に剥がしてあるけれど)、パパイヤのマリネを頂いた。

レチョンを揚げたスナックのようなもの(名前が分からない…これもレチョン、で良いのかしら?)が、カリカリしててしょっぱくて美味しくてやめられない。

お腹がいっぱいになったら、テラスでまったり。
風が凄く気持ち良くて、日差しはじりじりしてなくて、最高!
Aのお兄さんは、テラスに置いてある安楽椅子でうとうとしていた。
そう、本当にお昼寝したくなるような気持ち良さ。

Aの家のわんこは、Aのお母さんと一緒に砂浜で遊んでいた。

なんと初めての海らしい。波が来るとは知らずにお母さんの元へ駆け寄って、急に来た波に驚いて慌てて逃げている様子がなんとも可愛いかった。
そうそう、うちの実家で買ってた犬(小型犬ミックス)も、水が嫌いだったんだよね。
うちの両親もきっと同じ事を思い出したに違いない。
今私が買っている黒い子(フラットコーテッドレトリーバー:大型犬)だったら、喜んで飛び込んでいくんだろうけれど。

三脚を持ってきていなかったので、グラスの上にカメラを固定して、タイマーをセットして、全員で集合写真を撮った。
これはきっと、一生の思い出になる。

それから上の階も少し見せてもらった。
二階の寝室には鍵がかけられていて見られなかったんだけど、タイル張りのテラスにはテーブルが置かれていた。
更に三階もあり、作りは下と同じようにどーんと広い。屋根裏の感じが良い。

三階はゲストが多い時、マットレスを出して、寝室として使うらしい。

ここでずーっとゆっくりできたら良いのに。

と思いつつもそうはいかず。
今日は実質最終日なので、お土産を買いに行かなくては。
みんなで一旦家に戻って、私と両親とAはセブ中心部のショッピングモール「アヤラモール」へ。
地下駐車場に車を停めて、店内に入る時には銃を持った屈強な警備員による簡単なセキュリティチェックが。
昨日のボホール島と言い、慣れない光景に少し戸惑った。
アヤラモールは、ハワイで言うアラモアナショッピングセンター的な?
観光ガイドにも勿論載っているし、Aからも普段から聞いていたので、知っていたんだけど。
想像よりうんとデカくてびっくり。
ここで両替所に行って、追加のお金を日本円からフィリピンペソへ。成田空港よりも、セブ・マクタン空港よりも、ここの方がレートが良いらしい。
(初日と二日目は両替に行く時間がないことはわかっていたので、レートが良くないと知りながら、日本で一部両替しておいたのだけど、やっぱりここの方がうんと良かった。)

それから、お土産(自分用も含む)も見ようということで、スーパーへ。
ドライマンゴーは勿論、事前のリサーチで気になっていたパパイヤの石けんなど。
Aのお気に入りのブランドがあるらしいんだけど、店員さんがオーガニックのもので香料も使っていないものを勧めてくれて、Aも私もそちらも購入。
会社の人たちには、マンゴーだけじゃなく、色んなドライフルーツが個包装になっているものを選んだ。
お留守番中の旦那サンへは、ビールを。
こういうのは地元の人に聞くに限る!ということで、Aが色々アドバイスしてくれて二本購入した。
先日のこともあるし、最初、一本だけ選んでいたら、Aに「たった一本だけ!?」と驚かれた…。旦那サンよ、良かったね。Aの一声が無ければ、お土産はビール一本だけだったわよ。)
それから、昨日Aがくれてめちゃ美味しかったチートスのハラペーニョ味をすかさず購入。
アメリカ産だけあって、地元のものよりはうんと高かった。でも日本で買うよりはうんと安い気がする。
本当はもっともっとゆっくり見たかったんだけど、とにかくせっかちな父親が全く待っていられないので、しぶしぶ撤収。
母と二人、父親は置いてくるべきだったね…と猛省した。
外に出たら、少し雨が降っていた。周りをみると、ざっと一雨あった様子。外はかなり濡れていた。
この旅の間、ほとんど雨に遭わなかった。ずっと晴天に恵まれて、しかもじりじり暑くなくて、本当に過ごしやすくて、なんて幸運なの!

最後の夕食はAのお家で。この期間中なかなかお会いできなかったAの大叔母さんも一緒。
お昼にたくさん買ったレチョンやおにぎりに追加して、Aのお母さんがシチューとコーンスープを用意してくれていた。

コーンスープはAのお母さんの得意料理だ、とAから聞いていたとおり、コーンだけじゃなく野菜がたくさん入っていて、優しい味で美味しい。
暑い場所でも熱い食べ物はほっとする。
Aの大叔母さんは前述のとおりAの高校の英語の先生だったらしく、凄くわかりやすい英語でいろいろ質問してくださった。
お年は確か89歳(うろ覚え…)で、Aのお父さんのお母さんの妹さん、だったと思う。(Aのおばあちゃんの妹)
生涯独身で、Aのおばあちゃんがご健在だった頃からAの家に同居しているそうだ。(A自身は四人兄弟だし、Aの家が大きいのも納得だ。)
歩くのは歩行器を使って、日中は一番風通しの良いリビングで過ごしていらっしゃるらしい。
Aから、今でも時々、新聞の要約を大叔母さんに読んで聞かせたりして、発音のチェックをされたりする、と聞いたことがあった。
私の家で飼ってる犬の話をしたら、「昔住んでいた家はもっと大きい庭があったから、大型犬を飼っていたんだけど、今の家に引っ越して来て以来、こんな小さな庭じゃ大型犬は可哀想、と飼ってない」、ていう話を聞いて、我々家族は大変衝撃を受けた。
こんな小さな庭って…この家既に、大豪邸なんですけど!

それからお父さんが何十年も前に、仕事で日本に来た時の話。
去年日本に家族みんなで来た時の日本の印象の話など。
大叔母さんは、日本には桜があって羨ましい、としきりに話されていた。
そして、Akiは勿論、Akiの両親もまだまだ若いんだから、たくさん旅行すると良いよ!とも。
うちの両親、二人とも70代で(というか父なんて70代後半で)、二人ともこれが最後の海外旅行だと思う、とか言ってたのに、もうすぐ90歳になる大叔母さんに「まだ若いんだから」なんて言われて、苦笑いしていた。

年齢なんて、「まだ」と思うのか「もう」と思うのかで、気持ちも変わってくるんだと思う。
年長者の話には重みがあって、ありがたい。
うちの祖母は13年前に亡くなっているので、久しぶりに祖母のような年齢の人と話ができて、じーんとした。

父はその後寝てしまったけれど、母と私はそのままダイニングでAの家族とお喋りした。
不思議なことに、私が通訳しなくても、AやAのお母さん、大叔母さんが話していることが私の母に、私の母がぽつんと言った言葉がAの家族に、ちゃんと通じてるんじゃないかと思うことが何度もあった。
表情や雰囲気と前後の文脈で分かるんだと思う。
Aの大叔母さんが、明日の朝は多分会えないと思うから、と、最後にしっかり握手をしてハグをした。
その時、
「私はgood-byeって言葉が嫌いなの。だからそうは言わない。別れる時はいつもsee you againなのよ。」
って言われていたのが凄く印象的だった。

そうか、ちゃんと意志を持ってお別れしないと、これが本当に最後になってしまうかもしれないんだ。
それは今自分はまだ若いから関係無い、などという話ではなくて。
大人になると、「最近あの人に会ってないなあ」なんて思う時、余裕で五年くらい過ぎていたりする。
だから、自分に約束しなくちゃ。
必ずまた会いに来よう。「また会いに来たよ」って言わなくちゃ。

帰国したあとAから聞いたのは、Aのお母さんも大叔母さんも、私の父が先に寝る、と出て行った後も、私と母がその場に残って、お喋りをしてくれたのが凄く嬉しかった、ということだった。
ここに来て、本当に良かった。

さあ、翌日は帰国。
相変わらずの荷造りテトリス。
飛行機を降りてすぐ、冬服に着替えられるように準備もしておかないといけないし、
通常の荷造りより余計大変だった。

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この日の気温 最高30度 最低24度(セブ島)
本日の服装
半袖ワンピース
サンダル
帽子

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