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2016冬ロンドン旅行9日目 空中散歩

7時半起床。
実質最終日。
今朝は少し曇っているけれど、天気予報によると、徐々に晴れるらしい。

ベーコンもソーセージも使い切ってしまったので、
目玉焼きを作ってパンを焼いて、軽く朝ご飯。
本日はいきなり、うーんと東、ほぼゾーン3のNorth Greenwichまで移動。
目的は、Emirates Air Lineに乗ること!
Emirates Air Lineと言っても、飛行機のことではなく!(こないだのBritish Airways i360と言い、紛らわしいネーミング…。)
2012年のオリンピックの時に、テムズ川両岸のサブ会場を結ぶロープウェイとして作られた。
橋じゃなくロープウェイを作っちゃおう!てところが好き。(そもそも橋なんて簡単に作れないだろうけど。)

North Greenwich駅は1999年に開業したらしく、見るからに新しくて大きい。
ワクワクしながら外に出たら、なんと小雨が降っていた…。
有名なO2アリーナは東京ドームみたいな雰囲気。(屋根に色々刺さってるけど。)

屋根の上を歩けるツアーがある、というのは知ってて興味があったんだけど、
ちょうど上を歩いている人たちもたくさん居た。
それでもEmirates Air Lineの駅に向かう頃には止んで、うっすら青空も見えてきた。
わずかな期待をこめて乗り場へ。
そこに、大きな飛行機のエンジンが!

Emirates Airline(飛行機のほう)の売りのA380が体験できる、Emirates Aviation Experienceという体験アトラクションらしい。
そんなものがあるとは全く知らずに近付いてみたら、どうやらチケットが要るらしい。

え?チケット?チケット売り場なんてあったっけ?ときょろきょろしてたら、
別の建物の一部にあった。
ロープウェイのチケットもそこで売っていて、体験アトラクションは往復チケットとセットになって売られていた。
面白そう!
…だけど、往復の予定ではない。
反対側に渡ったら、そこから電車に乗って、Shoredichの方に向かう予定なのだ。

というわけで、予定どおり片道分を購入しようとして、オイスターカードを渡したら、
そのままどうぞー、と、中に通された。
仕組みが分からないけれど、残金を確認したのかな。
そのまま、まさに地下鉄の改札口のようなゲートにオイスターカードをピッとやって、中へ。
観覧車のように、一つの箱にいっぱい詰め込まれるのかと思いきや、
乗り場では歩く速さよりもゆっくり、ロープウェイがやってきて、
先に居た二人組はさっさと乗せられていた。というか、想像以上に人が居なくてびっくり。
待っている間、乗り場に居たお兄さんは、
「乗るの初めて?」と話し掛けてきた。
「初めて!」と答えたら、「それは良かった!…これ(ロープウェイ)、できてから結構経ってるけどね」と、なんだか面白い人。
「どこから?」
「日本」
「日本のどこ?」
「東京。(本当は神奈川だけど、ヨコハマじゃないし説明が面倒なので、だいたいそう答える…)」
「東京!首都!ロンドンと同じだね」と。
そうして、唐突にお兄さん、「本州、四国、九州、北海道!」と日本列島を暗唱してドヤ顔。
おー!と拍手をしていたら、ちょうど目の前にロープウェイが。
待ち時間も楽しく過ごせた。今日も良い日☆

で、いざ、乗ってみたら。

うっすら晴れてる、のに。
のにー。

窓にはびっしりと雨粒が。
しかもうっすら晴れている、と思ったのも束の間、油断するとぱらぱらと追加の雨粒が。
想定外の事態である。
北側の空を見ると、まだややどんより。
南側の空は、地上近くは薄いオレンジの空。そこから上はくっきりと線を引いたように、グレーの分厚い雲。
なんとも不思議な光景。
遠くにBankあたりのビル群が見えるけれど、この辺りはまだまだ開発中、といった感じ。
昔のお台場や豊洲を見ているみたい。
約5分で対岸に到着。
この滞在中、割と晴れの日が多かったので、まさか雨粒を見続けることになるとは思わず、若干消化不良…。
夕方、もし時間があったらもう一度寄りたい!と、その可能性も考慮しつつ、次の場所へ。
DLRやOvergroundを乗り継いで、Shoredichエリアへ。
年末ことごとく閉まっていたお店へ再挑戦。

イラストが可愛いJimbob Artへ向かうと…なんと閉まってた!
公式Twitterをチェックしたところ、2日は新年初投稿されていたので、てっきり開いてると思い込んでいたのに。
しかも中を覗くと、何やら年末見た時と様子が違う。
年末見た時は、以前来た時とディスプレイは大して変わらない雰囲気、ただ外側の格子状のシャッターが降りているだけだったのに、今日は明らかに中ががらんとしていて、展示されていたものたちが無い。
床にはダンボールが何箱も積まれて転がっていた。

え。もしかして潰れたの!?それとも移転??
Facebookを確認してもどこにもその記載はなく、狐につままれた気分。

仕方なく、CHARLENE MULLENへ。
前回閉まっていたこちら、今日は開いていて一安心!
相変わらず素敵な刺繍のクッションカバーや、ロンドンの風景が描かれた食器たち。
悩みに悩んで、前回購入したマグカップとお揃いの柄のプレート(4枚セット。Royal Doultonとコラボのもの)を購入することに。
Royal Doulton、好きだなあ。1815シリーズと、CHARLENE MULLENのしか知らないけれど。
それから、小さなポーチを購入。ここ一ヶ月くらい探していたの。
ちょうど良いサイズで可愛いデザインのものが見付かって良かった。

Bankまでバスで移動して、The Royal Exchange(旧王立証券取引所)へ。
ここも、最近は毎回寄ってる場所。雰囲気が豪華で、天井が高くて、素敵な場所で気に入ってる。

まずは外のPaul A Youngでチョコレートを購入。今回もマーマイトとかブルーチーズとか、変わり種色々。
9粒選んで、箱に詰めてもらった。
それから、中のカフェでお茶することに。
ここでお茶するのは二年ぶり!
昨日もホストマザーと話したんだけど、凄くゴージャスな雰囲気なのに、カフェは良心的なお値段で、なにせ居心地が良い。
元々はホストマザーに教えてもらって知った場所なのだ。
お昼を食べていないから少しお腹が空いてる。けれど、夜は大好きなパブでガッツリ食事の予定だし…
ということで、Victoria sponge cakeと紅茶を、旦那サンはスコーンと紅茶を注文。
Victoria sponge cake、別名ヴィクトリアサンドイッチは、スポンジケーキにラズベリージャムをサンドしただけのシンプルなケーキなんだけど、
こんな伝統的な場所だからこそ英国ティータイムの定番のお菓子を。

旦那サンが注文したスコーンは、値段(確か£2だった気がする…)から想像できないくらいの大きさで、
たっぷりのクロテッドクリームとイチゴジャム。
しまった…ちょっと食べ過ぎたかしら。

さて、この後どうする?と。
本当はOxford Streetの方まで戻って、私も何かお買い物したいなー、とか思っていたんだけど。
今はセール期間中。
どこに行っても混んでるし、しかもセール始まってから結構経ってるから、もうそんなに良いもの残ってないんだろうなあ、と。
セール、ていうと、「やった!欲しかったものがこんなに安く買えた!」ていう場合もたまにはあるけれど、
セール品の売られ方(置かれ方)とか見てると、
この子たち(セール品)だって、定価で売られていた頃、しかも店頭に並んだ当初は、大事に大事にされていたんだろうなあ、とか、妙な感情移入をしてしまったりして。
あと、本当に欲しいものを欲しいから買うのか、定価だったら買わないけれど安くなってるから買うのか、その辺がだんだん麻痺してきちゃうから、なんとなく苦手で。
なので、今回はお買い物はいいかなー、と。
それなら、せっかく晴れてきた今、Emirates Air Lineにもう一度乗りたい!そっちの経験の方が貴重だと思って。
日没の時間を確認して、夕暮れを見計らって、戻ることに。

Royal Exchange内にあるPaul Smith Sale Shopで旦那サンはお買い物。
メンズは色々揃ってて良いなあ。
レジには店員さん一人しか居なくて、しかも私たちの前に居た人が、
取り置きしてた商品の色違いが欲しいとか、グレーじゃなくて白だ、とか、いやそっちじゃない、とか、
なんだか延々やりとりしてて、他の店員さんも一緒に探したりしてたせいで、随分待たされ。
思いのほか時間が掛かってしまい、間に合うのか心配になりながら、移動。
行きはNorth Greenwichから乗ったんだけど、せっかくだから逆から乗ろう、ということで、
BankからDLRに乗ってRoyal Victoria駅へ。
行きと同じように、チケット売り場でオイスターカードを渡したら、やはりそのままどうぞ、と通された。
到着した時間は日没から5〜10分くらい経っていただろうか。
朝のどんよりとは違って、嘘みたいにすっきりと透き通った夕暮れ。

薄いオレンジから濃い青へ、グラデーションになっている空がなんとも美しい。
朝は分からなかったけれど、中に人が乗っているゴンドラは外が赤く点灯していて、
その赤い点々が空中に続いていて綺麗。
どんどん濃くなる夜景も綺麗。
ここから割と近くにあるLondon City Airportの滑走路の光も見える。

ちょうど飛び立った飛行機が頭上を越えて行った。
アリタリア航空の飛行機…これからイタリアに行くのかしら。

テムズ川の真ん中あたりにさしかかる頃は、かなり高い場所にあって、
駅までの勾配はなかなかのもの。

North Greenwich駅に着く頃にはすっかり暗くなっていた。

朝とは全然違った光景。

一日に二度も味わえるなんて、なんて幸運!

遊歩道脇の木々には、金色のライティング。
その中にひときわ明るい木があって。

近づいて見たら、葉も花も実も無い木に、花の形の電飾がたくさん付けられていて、なんとも可愛いかった。

そこからこの旅最後の目的地、Shepherd’s Bushに移動。
今回の滞在先からは二駅の場所で、近いね!なんて喜んでいたけれど、
結果的に今日もまたロンドン横断の大移動。
(前回も、Greenwichから移動して一時間弱掛かった。)
目的はそこからさらにバスで移動した、ちょっと郊外にあるパブ、Princess Victoria

2015年夏の旅行以来、三度目の来訪。
ここの28day aged Ribeyeが大好物。
お店に着いたのは18時前くらい。
通常のパブとレストランが分かれていて、今回もレストランの方を希望。
平日の夜だからか、相変わらず空いてて心配になるけど、相当広いし、郊外だしね。
相変わらず感じの良い店員さんが、食事は18:30からだけど良い?と。
それまで旦那サンはビールを、私はレモネードを飲みながら、おつまみのオリーブを頂きながら、
じっくりメニューを検討。
ちなみに旦那サンはIPAが飲みたかったらしいんだけど、今日はお店に無いらしく。
店員さんが説明してくれるビールにもピンと来ない様子。
パブの方に行って、何があるか見てくれば。と勧めて、店員さんにそれを伝えたら、
一緒にパブのカウンターに行って、いくつか試飲させてもらったらしい。
パブではビールを試飲させてもらえる、と本に書いてあったけど、本当にそうなんだね。太っ腹!
一番最初に来た時は、リブアイステーキと、ステーキ&エールパイを注文。
その時は、ステーキ&エールパイでお腹いっぱいになりすぎてしまったので、もう一品はサイドメニューにしよう、と決意。
こないだの夏来た時は、軽めの前菜とリブアイステーキを注文してシェアしたんだけど、
お腹はそこそこいっぱい、でもステーキはもうちょっと食べたかったよね…と。
二人で来ることの良さの一つに、「少しずつ色んなものを食べられる」ことがあるんだけど、今回は一人一皿ずつステーキを注文。
本当は前菜で、ライスコロッケを注文しようとしていたんだけど、直前にメニューが変わってしまい、
渡された新しいメニューからはライスコロッケが消えてしまったのだ…。
ステーキだけじゃ絶対足りない!と主張する旦那さんは、悩みに悩んだ末に選んだ次の候補、マッシュルームのリゾットも注文しよう、と言ってたんだけど、
お腹いっぱいになって食べられなくなったら悲しいし、とりあえず食べてから決めよう、となだめた。

結果、私はもう無理。旦那サンはもう少しなら食べられそうだけど、一人で一皿はさすがに無理。ということで、追加の注文は見送った。
惜しい。
次回こそは他のメニューも追加したい。

そうそう、ここのパブの嬉しかったところ。
最初に「炭酸水にする?それとも炭酸じゃないやつ?」と聞かれたので、
「ミネラルウォーターじゃなく、普通の水道水で良いんだけど…」と答えたら、
有料じゃない炭酸水を用意できるとのこと。
炭酸水好きな私は迷わずそちらを選択。
日本では席に着くと何も言わなくてもお水が運ばれてくるけど、ロンドンでは頼まなければお水はもらえないところが多いなか、
炭酸水がサービスなのは嬉しい。

旦那サンがビールを飲んでいる間、私は食後に紅茶を頂いて、お会計。
バスでShepherd’s Bushの駅まで戻って、地下鉄に乗るのが面倒だったので、そこからもバスで移動。
奇しくも、昨日ホストマザーの家から帰る時に乗ったバスと同じバスだった。
このバスにずっと乗ってると、あの家に戻れるのか…とか阿呆なことを考えながら帰宅。

いよいよ明日は帰国。
その前に恒例のスーツケーステトリス。
今回、私自身の買い物はほとんどないけれど、旦那サンのビールが…免税範囲ギリギリ。
缶のPimm’sはオーバーの為、置いて帰ることに。
洋服の間に瓶ビールを入れて、衣類圧縮袋でまるめて入れる。を、何度か繰り返し、
ようやく、というか、ほぼ無理矢理に蓋を閉めた。
夏の旅行が終わった後に購入していた、荷物の重さをはかるデジタル秤で量ろうとするも、
54kgとか表示されて、さすがにそんなわけない。
壊れてる?とかあれこれ試してみたら、「LB」という表示。
LB…まさかLow Battery!?
電池ってどんなやつ?と開けようとしたら、ありえないことに、電池蓋のところが、ネジで留められていた…。
…なんという役立たず!

これはもう、明日当日、空港で計測するしかない。
明日朝ちゃんと起きられるかしら、とか、色々不安な思いを抱えながら、就寝。

おまけ
North Greenwich駅の、Emirates Air Lineチケット売り場近くにあった、
床が濡れてるので滑りますよ、のサイン。

バナナの皮なのが可愛い!
ていうか、バナナの皮で滑る、ていうネタは万国共通なのか!

ーーーーー
この日の気温 最高8度 最低-1度
本日の服装

インナー(ヒートテック1枚)
ワンピース
ヤクのニットカーディガン
ヒートテックタイツ
フェイクレザーのレインブーツ

ヒートテックタイツ1枚より、210デニールタイツの方が暖かかった。
当たり前??
(さすがにちょっと寒かった…。)

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